3年ほど前に多重債務から返済不履行に陥ってしまい、結局、任意整理の債務整理をしてブラックになってしまった40代男性の日雇い派遣です。先日、仕事先の仲間から「ブラックでもカードローンに通った…」という話しを聞かされたのですが・・・、自分自身はブラックになってしまうとカードローンの審査に通るのは無理だと思っていたのです。

で、その話を聞いたときはちょっと驚いてしまったんです。そこで、「ブラックでもカードローンに通った…」との話の信憑性についてお聞きしたいのです。よろしいでしょうか?

ブラックでカードローンに通った話し信じ難い

そうですねえ~、「ブラックでもカードローンに通った…」という話の信憑性について言えば、些か怪しいと思います。と言うのは、ブラックになってしまった人は、金融機関にとっては“信用力ゼロ!”の人として受けとめますので、そのような信用の無い人にお金を融資すると言うのは常識から考えてもちょっと信じ難いことなのです。

だってあなただって信用できない人や、かつてお金を貸して返済してくれなかった人にまたお金を貸すことはできないでしょう。厳しい言い方をすれば、ブラックの人というのは、「お金を貸してもきちんと返済してくれそうにない人」として見做されてしまうのです。

その点を鑑みれば、「ブラックでもカードローンに通った…」との話しは、にわかには信じられないと言えるのです。また、銀行のカードローンや知名度の高い大手消費者金融のカードローンでは、ブラックであるとほぼ100%の確率で審査に通るのは不可能と考えられます。

どの金融機関のカードローン審査においても、無職無収入の人と金融ブラックの人は要注意人物と見做されて厳しい態度で対応されてしまうとが一般的な考え方なのです。他方で、口コミを見ると、確かに「ブラックでもカードローン審査に通してくれた…」との体験談は目に留まります。

それゆえ、ブラックでもカードローンに通る可能性はゼロではないのでしょう。ただし、仮にブラックでもカードローンに通ると言うのは、極めて例外と言ってよいのです。

たとえば、債務整理後の借金をすべて完済済みで、現在の借り入れも無く、また収入も極めて安定していて、かつ高収入であるとか、公務員や大企業の社員であるとか、実家が資産家であるとかいった極めて個人属性が高い人であれば、ブラックでもカードローンに通る可能性はあるかもしれませんね。
(⇒ブラックでも審査に通れるカードローンを教えて!

加えて、街金融や中小の消費者金融は、かなり審査が甘くて柔軟で、かつ独自の審査基準を設けているところもあるので、申込者の条件が良ければブラックでもカードローンの審査に通してくれる場合はあります。

ただし、融資額は小額です。とまれ、ブラックである限り、カードローンの審査に通ることは非常に厳しい、あるいは無理と言ってよいでしょう。が、個人信用情報機関でブラック登録が抹消されれば、またカードローン審査に通るのは十分に可能になります。

自己破産や任意整理等の債務整理でブラックの場合は、7年~10年くらいはブラックとして名前が残ります。その期間にカードローンの審査に通るのはまず無理と言えます。また、ブラック登録が抹消されても、金融事故を起こした金融機関では永久に取引できないと考えておいて下さい。

ブラックでもカードローンに通った人もいる

世間一般ではブラックであるとカードローンの審査には通らないと言います。しかし、そんなことが言われている反面ではブラックでもカードローンに通ったという人も少なくはないのです。

そもそもブラックとは、個人信用情報機関に事故情報が登録されている債務者のことを言います。個人信用情報機関とはカードローン、キャッシング、クレジットカードなど借入れの申し込みをすることで、申込者の個人情報から実際に利用した借り入れ状況や返済状況までが全て管理される情報機関のことです。

ここで管理されている情報は金融機関や金融会社などが共有できるようになっており、申込者の審査のためにその都度確認されます。初めて借り入れ申し込みをしたという人の情報はまっさらな状態ですが、一度でもカードローンやクレジットの申し込みをした人は情報が記録されています。

さて、お金を借りてもきちんと返済をしている以上は特に問題はありませんが、返済の延滞や滞納をしてしまったり債務整理をすることでそれが債務者の過失となり事故情報が残ってしまうのです。この事故情報のことが世間ではブラックリストと呼ばれています。

ブラックがついた債務者は返済能力がないと判断されてしまうため、これからのカードローンの審査に通過するのが厳しくなってしまうでしょう。ただし、ブラック=融資されないというわけではありません。

仮に返済の延滞や滞納をしても審査が厳しめになるくらいですので、審査基準が緩いカードローンなら審査に通過できる可能性は十分にあります。

また、返済状況に関しては借り入れを続ける限り、半年前の情報へ上書きされていきますので、きちんと返済ができれば半年で延滞情報は末梢されます。さらに債務整理に関しては5年~10年事故情報が残りつづけますが、情報抹消後は個人信用情報もクリーンとなり審査には全く影響しなくなります。

よってブラックでも融資不可能ではありませんが、それでも高確率で審査に通過するためには正しく借り入れをしていくことが重要になるでしょう。

【参考ページはこちら】
ブラックでも銀行カードローン審査には通れる?