カードローンを借りようかと色々下調べしているんですが、金利が重要だというのは分かります。でもどこも金利は幅で表示してあるので、どれがいいのか比べ難いですよね。

金利で選ぶなら、金利幅のどれで判断するのが間違いありませんか?同じことならばなるだけ低金利で借りたいです。

初めてならば最高金利を参考に、増額も想定しましょう

お金を貸すところでは、どこでも金利は最高年利と最低年利の幅で表示されています。そのため他の業者と比べ難かったりするのですが、登録業者ならばどこでもこのように統一された表示が義務づけられているんですよ。これはいわばその業者の安心の証ということにもなりますから、これは安心な業者を見分けるためにも重要な表示方法だと言えます。

この金利幅が他の業者と比べ難い大きな理由としては、業者によって限度額の幅が異なるからでしょう。金利は限度額に適用されますから、限度額が異なれば当然それに対する金利も異なります。表示されている金利が低いからという理由でその業者を選んだとしても、それはただそのカードローンの最高限度額が際立って高いからで、そこまでの借入ができない自分には無縁だったということもありますよね。

例えば最低10万円から最高500万円まで貸すカードローンで、そこの年利が6%?18%だとすれば、6%は500万円の利用額の人に適用されます。10万円の利用額ならば、年利は18%ですね。この幅の間には業者によって様々なランクがありますが、いずれにしても年利は6%よりは絶対に低くなりませんし、18%を超えることもありません。
(⇒即日融資キャッシングの利息に関するおすすめ記事

別の会社のカードローンは、最低30万円から最高800万円までの限度額で、適用金利は年利4%?18%だったとします。さっきのカードローンに比べると最低年利は2%も低いですが、これはここの限度額が800万円まであるからです。

ここでそれ以下の金額を借りたとしたら、ひょっとしたら他よりも高い金利が適用されるかもしれません。このように、表示金利だけではその会社の金利が他と比べて実際に高いのか低いのか、簡単には判断しづらい面があります。

そのため業者間で金利を比較して選ぶよりは、むしろ審査に通ってからより低い金利で借りれるよう地道に努力する方が、むしろ合理的と言えるかもしれません。

例えば先の会社で、最高限度額の300万円・年利6%で最初の審査を通ったとすれば、10万円の限度額・年利18%で借りた人に比べれば、同じ10万円を借りても年利は6%で済んで非常に低利息です。でも最初の限度額が低い人も、増額によって低金利で借りれる可能性も出てくるんです。

今すぐ低金利で借りたい人にとっては実にもどかしい話かもしれませんが、どの会社で借りたとしても、最初の借入から半年後には増額審査が可能になってきます。増額を繰り返すことで、最高限度額、つまり最低金利での利用も可能になってきますよ。

信用を重ねることで金利を低くしていくには、返済期日を遅れないことや一定の利用があることなどが条件となりますが、ここは努力次第で低利息を目指せる数少ないチャンスです。トライする価値は十分にあるのではないでしょうか。

【参考ページはこちら】
ノンバンクの即日融資は金利が高い?

カードローンの金利に幅があるのはなぜか解説

カードローン会社が提示している金利には、例として8%~18%のように大きな幅があり、どれが適用されるのか分かりにくくなっています。これには利息制限法による上限の制限と、利用者の信用度の2つの理由があります。

まず、利息制限法では借り入れ額が10万円未満であれば20%、10万円以上100万円未満であれば18%、100万円以上であれば15%が金利の上限であると定められており、これを超えて貸し付けを行うと違法になります。カードローンでは借り入れ上限の最低額が10万円であるところが一般的であるため、消費者金融系などでは最大の18%を適用し、上限額が100万円を超えたときに15%への引き下げを行います。

次に、利用者の信用度について、カードローンは担保のないローンであるため信用が重要となり、何の利用実績もない相手に対して最初から好条件での貸し付けを行うことはありません。

しかし、十分な利用実績を積み、借り入れ限度額も順調に引き上げられている顧客は優良客となり、手放したくない相手となります。このときに高い金利を適用したままでいると、他社へ顧客が流れてしまうため、これを防ぐために引き下げを行います。

このような理由で金利が変動するため、新規にカードローンの契約を結ぶ場合には、最初は最大のものが適用されると考えて利用する会社を選ぶようにします。また、遅延なく返済を行い、利用実績を積み重ねて利用上限額を引き上げるようにします。

なお、借り入れ額の上昇に伴って、どの程度変化するかについては、消費者金融系のカードローン会社などでは明記していないところも多く、分かりにくくなっています。しかし、銀行系のものでは明記されているところもあります。(こちらもご参考に→キャッシング金利が破格なところどこ?

また、複数の借り入れを1社に一本化することも金利を下げるためには有効です。一本化が認められれば利用限度額も引き上げられるため、これで100万円を超えれば最低でも15%まで引き下げが行われるため、返済が楽になります。