社会人になってからバイク仲間とツーリングに行くのが唯一の趣味で、毎月のようにあちこち出かけるのを楽しみにしていました。しかし、この趣味が人生を大きく変えることになるとは思ってもみませんでした。

去年、高速でトラックと接触するという事故を起こしてしまい、何とか命は助かったものの、下半身不随となってしまいました。今は車椅子の生活です。車椅子生活になったため、会社もやむなく退職し、今は障害年金で暮らしています。

仕事は続けたかったのですが、営業職ということ、会社が雑居ビルのワンフロアだったため、車椅子で入れないというのが原因でした。障害年金を受給しているのですが、やはりお金が足りなくなることがあり、どうしようか悩んでいます。

車椅子でもできるアルバイトを探してはいますが、なかなか見つかりません。どうしても必要になったとき、どこかで融資してもらいたいのですが、こんな状態で可能なところはありますか。

年金を担保に融資をおこなっている機関がおすすめです

障害者年金を受給している人がお金を借りられるかどうか、ですよね。民間の金融機関ではなかなか貸してくれるところは少ないでしょうが、「オリックス銀行カードローン」と「三菱東京UFJ銀行カードローン」では、「年金の収入のみでも申し込めます」と記載されているので、まずは確認してみるのをおすすめします。

障害者年金だけが収入なのであれば、「独立行政法人福祉医療機構」もしくは「日本政策金融公庫」で融資してもらうのがいいかと思います。このふたつの機関は、年金を担保に融資してくれるところなので、一度相談してみるといいですよ。「年金担保融資」という制度でお金を貸してくれます。

ちなみに、年金を担保にお金を貸していいのは、この「独立行政法人福祉医療機構」と「日本政策金融公庫」の二つだけです。これ以外のところで「年金を担保に融資する」というのは違法なので、注意しましょう。特に、年金を狙った悪徳業者は残念ながらあちこちに存在します。似たような名前をつけて紛らわしいところもあるので、引っかからないようにしてくださいね。

これらの機関と、民間の金融機関との大きな違いは、審査です。民間の金融機関は、当たり前ですが、融資を受けるときに審査がありますよね。年金担保融資をおこなっている機関では、特に審査はないと思ってください。あったとしても本人確認などの簡単な審査のみになります。基本的には、年金を受給している人ということが前提条件となります。

融資額は、10万円~250万円以内(1万円単位)になります。もしくは受給している1年の年金額以内です。金利は、1.6%と低めに設定されているので安心してください。基本的に連帯保証人が必要ですが、いない場合は保証料を支払うことで、連帯保証人は必要なくなります

返済は、年金支給額の半分までが1回の上限と決められており、毎月定額で決められた額を年金から返済に充てるという方法が取られています。年金受給者は、年金だけで生活しているわけなので、「半分以上を返済に充ててしまうと生活できなくなる」と考えてとられた措置なんですね。とにかく生活に支障をきたさない範囲で返済するようにしてください。

最後に、即日融資という考えはあきらめましょう。お役人の機関なので、即日融資をしてくれるようなサービスはおこなっていません。基本的には時間をかけてゆっくり丁寧に対応してくれることでしょう。時間はかかるものだと割り切って、時間に余裕をもって申し込むようにしてくださいね。

【参考ページはこちら】
即日融資に関するおすすめQ&A

障害年金で即日融資してくれるところがありますか?

障害年金受給者として即日融資が受けたいと思ってる方もおられるかもしれません。障害年金で即日融資してくれるところなら、消費者金融系のキャッシングやカードローンがあります。銀行カードローンもありますが、銀行の場合は審査が厳しく通らないこともありますし、審査時間も長いため即日融資は不可能です。

その点消費者金融系なら、審査が甘くチェック時間もスピーディーなため、即日融資も可能になります。消費者金融系は以前よりもクリーンなイメージになり、一般にも身近で利用しやすい存在となっています。審査基準は、申込者の返済能力があるかどうか、また回収できるかどうかです。

ただし返済能力があっても、無職や暴力団に加入している場合は利用が難しくなります。右翼団体に加入していたりブラックリストにある人も、同様に審査に通過することはできません。審査項目は、現在の収入、他社借入件数、勤務先の規模、勤続年数、加入保険の種類、家族構成、信用情報、金融事故情報などです。

加入保険は社会保険、国民健康保険、組合保険などがありますが、加入している保険の種類によって審査結果が異なる場合があります。

現在の収入は、収入の額と安定性がチェックされます。勤務先の規模が大きくて勤続年数が長いなら、返済能力が高いと判断されて審査は有利になります。雇用形態は、正社員、バイト、パートなどがありますが、正社員が最も審査では有利になります。

他社借入件数は、他社からの借入額と件数がチェックされます。信用情報は過去の金融履歴がポイントになります。過去に返済遅滞の履歴があったり、自己破産や債務整理を行った過去があると審査は不利になります。

さて、審査の仕組みは2段階になっています。はじめに仮審査が行われ、後に本審査が行われます。仮審査は機械的な仕方で行われますが、本審査は人の手によって細かく行われるのが特徴です。消費者金融系は銀行よりも審査が優しめですが、返済能力など一定の基準を満たせなければ利用はできません。