事業資金で見込んでいた売掛金の回収が芳しくなく、運転資金の即日融資を希望することになった場合、いわゆる商工ローンに申込むのも手段としてはありでしょうか。商工ローンというとどうにも良くないイメージがあって、他にいい方法はないものかと考えてはいるのですが、時間的余裕もないので困っています。

一時的な融資か、継続的な融資かで、状況も変化します

売掛金の回収ですか…。私にも苦い、いや、腹の立つ経験がありました。経理として勤めていた会社で、売掛金の支払い督促をしたところ、「おたくの社長とヨット買ったときに相殺するって話がついてるよ」と…。ただでさえ資金繰りが苦しいときに、「ヨットだとぉ~!」と頭にきて、わざと1回目の不渡りが出る直前まで手形の決済を遅らせてやったことがあります(笑)。

さて、運転資金の即日融資についてですが、即日融資を希望するのなら、やはり民間のビジネスローンということになるでしょう。かつては商工ローンと呼ばれていた中小企業向けの事業用融資ですが、そのイメージが悪いせいか、今では多くがビジネスローンと言うようになっています。

商工ローンのイメージが悪いのは、高利貸し・連帯保証人・過剰な取立ての3拍子揃った過去のスタイルがそのまま焼きついているからではないでしょうか。社会問題にもなりましたし、国会で参考人招致までされた商工ローンの経営者もいましたね。そのイメージで、今も商工ローンからは借りてはいけないと考える経営者の方も多いでしょう。

では、今のビジネスローンもその流れを汲んでいるのかというと、そうではありません。個人事業主や法人代表者の方を対象にしたビジネスローンは担保も保証人も不要というものが多く、金利は個人向けカードローン並みと考えて大丈夫です。売掛金の回収が一時的に困難な場合など、短期間での利用で済むものであれば、このビジネスローンで乗り切るのも一つの戦略でしょう。

ただし、これが中長期的な資金不足となると話は別です。そうなると事業計画の見直しや公的機関からの融資も視野に入れた資金調達が求められることになりますので、今回の質問とは別次元で物事を考えなければいけなくなってきます。

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商工ローン即日融資も可能で利息も高くない

通常の銀行カードローンの場合、自営業者だと申し込みが出来ないこともあります。特に、ローンの利用目的が事業資金の場合だとカードローンは利用出来ません。カードローンは、利用する目的は自由になっていますが、事業資金への使用は禁止しています。では、事業資金のために借りたい場合は、どうしたらよいのでしょうか。

銀行では中小企業の事業者向けの商工ローンを提供しています。この商工ローンは銀行以外の消費者金融系でもありますが、銀行は金利が低いので最初に申し込むときには銀行にした方がよいでしょう。それで、駄目だった場合は利息は高くなりますが消費者金融に申し込みましょう。

商工ローンの場合、連帯保証人や担保が必用となることが多いです。これは、事業資金だと融資金額が大きくなるため、返済が出来なくなったときのための対策です。

融資金額によって連帯保証人が多く必用になったり、土地などを担保に入れる必要があり、もし事業の資金繰りが上手くいけないまま借入を続けていくと、返済不能になり保証人の人にまで迷惑をかけることになるので充分に注意が必要です。

また、不動産を担保にした場合も土地や建物を売却することになるので、生活まで変わってしまいます。もし、利用前に返済に不安がある場合はやめておいた方が無難です。

最初は、金利の安い銀行がお勧めですが、銀行は審査が厳しく融資までにも時間がかかります。もし、銀行系が無理だった場合でも、ノンバンク系で低金利の商工ローンもあるのでそちらを利用しましょう。

ノンバンク系の大きな魅力は商工ローン即日融資も可能になっていることです。会社によっては、カードローンと同じように担保や保証人などが原則不用になっていることもあります。

金額も、相談によってかなりの金額まで融資をしてくれる会社もあるので、自分の希望にあっているところを探していきましょう。ただ、中には悪徳業者なども存在しているので、きちんと登録などがされているかなどよく確認してから申し込みましょう。