キャッシング会社の比較をネット検索でしていたら、「プリーバ」っていう会社を紹介しているサイトがヒットしたんです。それを見てみると、金利が他の会社に比べて以上に高く、最高で29.2%となっているのに驚きました。

他から借りれない人がこの金利でも妥協して借りたりしているんですか?あと、この会社の公式サイトが見当たらなかったんですけど、そもそもこのキャッシング会社自体がなくなっているんでしょうか?

プリーバという名前のキャッシング会社は現存しません

最後に書かれているのが答えです。「プリーバ」という名前のキャッシング会社(貸金業者)は現存していません。ご覧になった紹介サイトも、書かれている金利から推察するにかなり昔の情報が放置されたものと考えて間違いありません。

これはキャッシングに限ったことではありませんが、ネットの情報は最新のものからかなり昔のものまで、かなり広い時間の幅を持っています。そのため、今では使い物にならなくなった情報も数多くあり、それらを取捨選択するのがネットユーザーには求められています。

既になくなっているだけならまだ良い方です。その名前を悪用した闇金や犯罪集団のサイトなどに引っかかると、事態はかなり深刻なものになります。そうならないためにも、「法律で決められている金利の上限」や「どこの役所が管理しているか」などの基礎知識は身につけていただきたいところです。

2010年から、キャッシングの最高金利は3段階に分かれて設定されています。10万円未満で20%、10万円以上100万円未満で18%、100万円以上で15%と、「利息制限法」が定めています。これを守っていない業者は違法業者ですから、関わり合いにならないのが一番でしょう。(こちらもご参考に→即日融資の利息に関するおすすめ記事

また、キャッシング会社など「お金を人に貸す商売」をするためには、「貸金業法」という法律に基づいて、都道府県知事か財務省の地方出先機関である財務局長に経営の登録をしなければいけないことになっています。

その登録を調べることができるのが、やはり財務省の下部組織である金融庁の公式ホームページ。ここに登録業者検索サービスがありますので、登録番号や電話番号、商号(会社名)などで存在をチェックできます。「プリーバ」で検索してみると、該当なしの結果表示が出てきますので、試しに検索してみてください。

キャッシング会社のプリーバの商品と日本保証

株式会社プリーバはキャッシングを行う消費者金融業を営んでいた企業です。現在ではもうありませんが、「TRUSTe」や「TRUSTeMobile」の認証を初めて取得した企業としても知られています。

設立は2000年で、その後2009年にJトラストフィナンシャルサービスの子会社となっています。更に2010年、同会社に吸収合併されてブリーバという会社は事実上消滅しました。またJトラストフィナンシャルサービスも、2010年末に同じグループ企業である日本保証に吸収されており、現在ブリーバのサービスを受け継いでいるのは日本保証となっています。

プリーバでは、[personal]+ING、[estate]+ING」という名の2つの金融商品を取り扱っていました。前者はパーソナルローンとして必要なだけ利用し、無理なく返済するというシステムで、現在のカードローンに近い内容となっていました。利用限度額も最大300万円と低額であり、借入利率も最大18%、リボルビング払いでの返済方法などからも、カードローンとの類似点が伺えます。余裕がある場合は、返済額に上乗せしての返済も可能でした。

一方後者は資産を担保として借り入れる仕組みでした。住宅ローンや教育ローンなどといった、長期間で大金が必要となる場合に利用された商品です。利用金額や信頼は、担保となる資産とその価値に基づいて決まるため、低金利で利用することも可能でした。こちらの返済方法は、定期的に一定額を返していく均等返済と、一括返済とに分けられていました。

どちらの金融商品であっても繰り上げ返済をすることは可能だったので、返済の余裕ができれば早めに返していき、最終的な手数料を抑えることができるサービスもあり、これも今日のキャッシングサービスに通じるものがあります。またインターネットでのサービスであることも含め、商品名や金額などの細かな違いこそありますがこれらの特徴を現在の日本保証も受け継いでいます。

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