仕事は真面目にやっていますが、お給料だけではどうしても足りないときがあります。そんなときにどこかでお金を借りようかな、なんて考えてしまうことも正直ありますね。世の中には数えきれないほど、お金を貸してくれるところがありますよね。お金を貸すのが商売なので、あの手この手がお金を貸そうと必死になっているじゃないですか。

最近、即日融資って言葉をよく見かけますが、これってちゃんと審査しているのかどうかが気になります。お金を借りたい方は少しでも早いに越したことはないので、助かるのでしょうが、貸す側のメリットって何かあるんですか？

きちんと審査してから貸したほうがいいような気がしますが、気のせいですかね？申し込みがあってから、時間をかけて融資するのと、即日融資することの違いって何かあるのでしょうか。早く融資しちゃったほうが金融機関として何か得なことがあるのですか。

即日融資はサービスで、金融機関のメリットではありません

最近、即日融資をしてくれる金融機関が増えていますよね。増えているというより、即日融資が当たり前のようになってきています。ご質問のように、即日融資をすると金融機関にとって何かメリットがあるのでしょうか。実はメリットはありません。金融機関にとって、審査のスピードをあげて即日融資するというのは、逆にリスクが高い行為だといえるでしょうね。

本来であれば、金融機関での審査というのは、時間をかけて確実に行うものなんですね。お金を貸すということが商売なわけなので、返してもらえなければ金融機関の損失になってしまいます。

本当に返してくれる人なのか、返せるだけの収入があるのかどうかなどをきちんとチェックするのが審査ということです。時間をかけてやるべき審査なのに、なぜリスクをおかしてまでスピードにこだわるようになったのでしょうか。それは、「顧客獲得のため」というのが最も大きいところだと思われます。

元々消費者金融というのは、今のように融資の限度額というのはありませんでした。2010年に貸金業に対して総量規制の法律が定められたことで、融資の限度額が年収の1/3までと決まってしまったんですね。

すなわち、年収の1/3以上借り入れたい人が、消費者金融を利用できなくなってしまったわけです。消費者金融で融資してもらえない人は、銀行へ流れて行ったんですね。このことで、消費者金融は顧客獲得のために、あの手この手でサービスを展開するようになりました。

そのひとつが「即日融資」です。「お金が必要な人＝急いでいる」というところに目をつけ、「申し込んだらすぐに融資しますよ」と、はじめたところ顧客が増えたのが、金融機関の中で広まった大きな要因といえるでしょうね。

即日融資のために金融機関がおこなったことといえば、Webで見かける「3秒診断」「クイック診断」などがいい例ですよね。これは、融資をするにあたっての最低条件を、自動で判断するという、審査前の仮審査のようなものです。

例えば、年齢など白黒はっきりできる判断を機械が自動的にやるものなんですね。今までは、これも人間が判断していたのですが、審査をする前にここで振り分けることで、手間と時間を省くことができたというわけです。このことにより、審査のスピードが各段にアップしたといえます。

「即日融資」というのは、あくまでもサービスのひとつであって、決して金融機関のメリットになっているわけではありません。もちろん即日融資であっても審査はきちんとやっているので安心して申し込んでくださいね。

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