カードローンって銀行か消費者金融にしかないものだと思っていたんですけど、信販会社にもあるんですね。クレジットカードのイメージで利息は結構高めなのかな?と勝手に思ってるんですけど、実際の所はお得ですか?仕組みやメリット、金利などについて簡単に教えて下さい。

全国の提携ATMが使えて便利ですが、金利は消費者金融並みです

そうです、カードローンの盲点というか、意外なのが信販会社のカードローンなんです。信販会社のキャッシングローンは消費者金融会社と同じ法律の「貸金業法」に基づいて運営されています。

そのため、総量規制(貸付限度額が業界内の合計で年収の3分の1まで)の対象になっています。余談ですが、クレジットカードのキャッシング枠もこの総量規制の対象になっているので、カードローンを複数持とうと考える際には、クレジットカードの存在(キャッシングの方だけ)も忘れてはいけません。

信販会社が提供しているカードローンの利点は、全国の提携ATMでキャッシングができることでしょう。専用ATMも全国各地にありますから、転勤の多い方でも安心して利用できるのが強味です。

金利面は少額(100万円未満)の場合、消費者金融会社のカードローンと同程度です。限度額に応じて有利になるものもありますが、銀行カードローンの平均的な金利よりも下回ることはまずないと考えて差し支えありません。また、クレジットカードと違って国際ブランドがついている訳ではないので、海外キャッシングはできませんのでご注意を。

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信販会社のキャッシングは特別な審査をしないのが長所です

信販会社のキャッシングは特別な審査をしないのが長所ですキャッシングとはお金を借りることです。お金を借りるには信用が必要です。信用できない人にお金を貸す人はいません。ましてや「お金を貸すこと」を業務としている会社では「お金が返還されないこと」は死活問題となります。

「お金を貸すこと」を業務としている会社を金融会社と定義するなら、金融会社もまた資金をどこかから借りてきています。もし「お金を貸した」人から「お金が返済されない」なら金融会社は業務に支障をきたすことになり最後は倒産の憂き目にあってしまいます。ですから、金融会社はお金を貸す相手を選別するノウハウを持っています。

金融会社は大きくわけて3つにグループ分けすることができます。それは銀行系と消費者金融系、そして信販系です。これらは業務として「お金をかすこと」、最近の言葉でいいますとキャッシングを行っています。

これらの3つのグループはそれぞれに特徴がありますが、はじめの2つのグループはともにキャッシングを本業としていますが、最後の信販系は違います。では信販系の本業はなにかといいますと、それは商品やサービスを購入するときに「お金を立て替えること」です。

このような経緯がありますが、信販系は元々は1回払いが基本でした。それが時代の移り変わりに従って分割払いになり、現在ではさらに進んでリボ払いというシステムもあります。

このような違いがありますが、これが及ぼす大きな影響はキャッシングに対する考え方です。キャッシングが本業の2グループはその企業姿勢から自ずと貸し出しに対して厳しさが求められます。冒頭で書きましたように、返済されないと死活問題だからです。

しかし、キャッシングが本業でない信販系は基本的に審査がありません。あくまで立替払いの延長線としてのキャッシングだからです。このような信販会社のキャッシングですので貸出金額は低く設定されており、また金利も高めに設定されているのが普通です。ですが、審査がないという点は大きなメリットです。